こんにちは!
中谷あやのです。
2023年5月より船橋市議会議員です。
船橋市議会議員になって思うのは、圧倒的に『情報公開と市民との対話』が足りていないということです。
昨日の安野貴博さんの「AIプロジェクト デジタル民主主義2030」立ち上げ会見を見て、これを解決するヒントが詰まっているなと思いましたので、会見の内容の要約メモを書いてみます。
安野さんの記者会見の動画です。
https://www.youtube.com/live/hlfQBK5dcUU
目次
↓以下、記者会見の要約です。(ChatGPTさんに要約してもらいました。働きものーーー)
1.3つの柱
安野たかひろ氏は、「デジタル民主主義2030」プロジェクトを発表しました。このプロジェクトは、AI技術を活用して市民の声を可視化し、政策形成や政治資金の透明化を推進することを目指します。以下の3つの柱から構成されています。
・ブロードリスニングの発展
市民の意見を広く収集し可視化するためのツール「Talk to the City」を改良し、自治体や政党での活用を進める。
・民意による政策反映
台湾の事例を参考に、オンライン上で大規模な議論ができるプラットフォームを構築し、意見を政策に反映する仕組みを開発する。
・政治資金の透明化
政治家の資金管理を透明化するダッシュボードを開発し、政治と金の問題を解決するためのボトムアップ型アプローチを提供する。
安野氏は、このプロジェクトが中立的な立場で技術的基盤を提供し、すべての自治体や政治家に活用されることを目指していると説明しました。また、技術の進化が民主主義の在り方を変える可能性に期待を寄せ、広範な協力を呼びかけています。
2.自治体に関して
以下は、自治体にフォーカスした要約です。
この発表内容は、自治体に以下のように役立つ可能性があります。
1) 市民の声の可視化と政策立案への反映
「ブロードリスニング」の推進
市民の多様な意見を収集・分析するツール「Talk to the City」を活用することで、従来のパブリックコメントを進化させる取り組みが可能です。これにより、市民の声を政策立案に的確に反映でき、行政の透明性と信頼性を向上させます。
意見形成プロセスのオンライン化
台湾の「V台湾」や「Join」のような仕組みを参考に、意見を集約し、政策形成までのプロセスを可視化するシステムを導入することで、市民参加型の民主主義を実現します。
2) 政治資金の透明性向上
透明化ダッシュボードの活用
政治家の収支情報を市民に公開するためのダッシュボードを活用し、「政治と金」の問題を根本的に解決する取り組みが可能です。これにより、市民の政治不信の解消と、自治体の健全な運営が促進されます。
3)行政効率化と信頼性向上
AI技術による業務の効率化
AIエージェントを活用し、政策立案や市民対応の効率化を図ることで、自治体職員の負担を軽減し、迅速なサービス提供が可能になります。
デジタル基盤の整備
オープンソースツールの導入により、特別な知識やエンジニアがいなくても利用できる環境が整備され、自治体全体でのデジタル化が加速します。
4) 市民参加型ガバナンスの実現
中立的かつ包括的なプラットフォームの提供
特定の政党や政治家に偏らず、市民や他の自治体とも協働できるオープンな場を提供することで、地域間の連携を強化し、全体としての民主主義の向上を目指せます。
5)将来への備え
デジタル民主主義の普及
「デジタル民主主義2030」プロジェクトは、2030年までにデジタル技術を行政や政治の「当たり前」にすることを目指しており、自治体が時代の先端を行くための指針として活用できます。
これらの取り組みは、自治体のガバナンス向上、住民との信頼構築、業務の効率化に大きく寄与する可能性があり、特に市民参加型の政策形成において革新をもたらすでしょう。
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要約ここまで。
3.良いと思った点
以下、特に良いと思った点です。
①台湾のJoinプラットフォーム
元デジタル発展省大臣、トードリー・タンさんが当時、現役の時に携わっていた仕組み。
Joinは、台湾のデジタル発展部(旧行政院の一部)が運営するオンラインプラットフォームで、市民が政策提案や意見交換を行える場。
機能
政策提案: 市民が直接政策を提案することができ、提案が5000票以上の賛同を得ると、政府が公式に検討する義務を負います。
意見交換と投票: 政府が検討中の政策案に対して、賛成や反対の意見を述べたり、投票を行ったりできます。
成果追跡: 提案された政策の進行状況や結果が公開され、市民がフォローアップできる仕組みになっています。
②キャッシュレス化が非常に進んでいるスウェーデンの事例
スウェーデンでは、閣僚に対してクレジットカードが政府から貸与されている。
そのクレジットカードを通じて、公金の支払いをして、どの閣僚が何にどれだけ使ったのかという情報が、クレジットカード明細に書いてある仕組みが整っている。
③行政のお金の流れ方を公明化する
予算を策定する時、議会でしっかりと議論をして、実際にそれが何に使われてどれくらい効果があったのかという振り返りの議論ってほとんどされていない。
行政組織のお金の流れがこうなっているよというのを見える化することができれば、それを市民が見た上で、これはいいね、これは悪いねという議論をすることが初めてできるようになる。
4.さいごに
船橋市でも、安野さんのAIプロジェクト「デジタル民主主義2030」プロジェクトにぜひ参加したいです!
私の印象では、船橋市は新しいことには、なかなかチャレンジしないイメージがありますが、実現できるように働きかけていきたいと思います。